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教室に入って空っぽのカバンを机に放った。
クラスメイトはオレに目を合わさないようにして、ヒソヒソ話をし出す。
寿樹「なんなんだよ・・・」
オレの呟きが聞こえたヤツはすぐさまその場を離れていく。
怒っている様に思ったのか・・・
だとしたらどれ程恐れてるんだ・・・
学食にオレは足を進める。
起きたのは10時だから今は朝飯も食ってないし腹は空いていた。
廊下を歩いていてもオレの道を生徒達は開ける。
楽でいいが、いい気はしない。
オレは、そんなに怖い目をしているのだろうか・・・
学食に着いた。
今日も人ばっかりでまともに歩けやしない。
ここまで人が多いとオレを避ける人間はいなくなる。
多分他人が助けてくれると思うからか、それとも正義感の強い武術系の部員ないしはラグビー部や肉体的な部員が助けると思うんだろう。
(最初から喧嘩とかする気はないんだがな・・・)
今も肩に生徒がぶつかったが、あまり気にならない。
むしろ、一般人になれた様でいい気分だ。
食券を買う。
今日は・・・カツ丼でいいか・・・
ボタンを押してすぐに券が出てきた。
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