日常

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一日の授業が終わった。 隣の席の数少ない友達がいるが、学校には来ず時間を潰しただけだった。 (帰るか・・・) オレはカバンを持って席を立つ。 教室のドアに手を引っ掻けたところで、先にドアが開いた。 男子生徒「お、寿樹じゃん。今帰り?一緒に行こうぜ」 一年の時の友達、秋山 伸彦(アキヤマ ノブヒコ)だった。 伸彦はニヤニヤしながらオレに言った。 寿樹「あぁ・・・」 二人で廊下を歩く。 伸彦とオレはスポーツ推薦でお互いに入学した。 でもオレはケガ、伸彦は乱闘事件を起こして去年の夏に退部した。 それからは同じ一年のクラスで悪友だった。 同じ寮で暮らしている。 伸彦「にしても、新しいクラスじゃオレぁ無理そうだ。 みんな無視するしよー・・・」 寿樹「つうか、気が合わねぇダチといても楽しかねぇだろ・・・」 伸彦「あ、言えてるな!」
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