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トントントントン
テンポ良く包丁の音が響く。
寮の厨房で男子の飯を作るのは量もあるし大変だ。
まぁ、男子相手だから多少粗く切っても文句は言われないが・・・
鈴「野菜切り終わったー?」
寿樹「んあぁ、もうちょいなー」
鈴さんは肉を切っていたが終わったらしい。
あの人が作る飯だから無駄に男子が食らいつく。
オレが切ったって知ったら毎度人気はなくなるのも男子らしさだろう。
寿樹「終わったぜー・・・」
鈴「ありがとー、後はアタシがやるからもういいよ」
寿樹「いいのか?」
まだ材料を切っただけで火を使っていなくてオレは不思議に思った。
鈴「今日は茹でるだけだし大丈夫よー、だから伸彦の相手してあげて」
寿樹「アイツは構わなくても・・・」
鈴「ダーメっ! あんたが抑えなきゃなにするかわかったもんじゃないんだから」
ズバリ、正解なのかもしれない・・・
寿樹「じゃあお先っす」
鈴「あいよー」
オレは厨房を後にした。
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