武人

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 人を、殺す。容易な事だ。何も考えず、ただ斬ればいい。  大将から、褒美を貰った。 それを母にやることで、喜ぶと思った。  戦から帰り、母にそれを渡した。だが母は大して喜ばなかった。 生きて帰ってくる、それだけで良いと母は言っていた。  母は武術よりも、学問をさせたがった。 何冊か書物は読んだ。字は書けるようになっていたが、それだけである。  自分はやはり武術だろうと思った。  12歳となり、母から一頭の馬を貰った。  馬は"友達"になった。それからは馬術を鍛え、武器を槍に変えた。 初めは、使うには難しかったが、慣れれば剣以上のものがある。
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