ちったい氷呂さん

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久々の友人との会話も終わり、元気な友人の様子に満足そうに笑うと携帯を白衣のポケットに仕舞った。 「さぁて次は…」 顎に指をあて、暫し思考して机の引き出しから取り出したのはビデオカメラ。 これも、最新式の画像が綺麗で薄くて軽くてブレないと言う代物だが、そのカメラをベッドを囲むカーテンレールの上に角度を調節しながら設置をして、宇野と氷呂がちゃんと映ることを確認すると満足そうに頷く。 「目が覚めたら半裸の生徒と同衾していた教師の反応なんて滅多に見れないからな」 中々面白そうな絵になりそうだ… 先程までの笑顔はなんだったのか。完全に悪巧みをする悪党の顔で笑い、ベッドの上で眠る二人をそのまま放置して、再び保健室から退出した。 鳥居「…この時は、まさかあんな事になるとは思ってもいなかったんだ」(世界ま○みえ風)
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