星に願いを

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七桜とまともに会話をする間もなく、現れた璃王に七桜を奪われそのままあっと言う間に視界から二人は消えていった。 「っな、七…二人とも離してくだ…」 「やだ」 「やーだよー。今日は無礼講だもん」 「「今日は親衛隊じゃなくて氷呂と遊びたいんだもん」」 ぷぅ。と頬を膨らませ、見上げる四つの大きな瞳に力が抜ける。 「…そうですね。今日は二人と過ごしましょうか」 いつも、親衛隊として自分をフォローしてくるる二人は、編入した時からの友人ではあるがその立場からあまり大っぴらに友人として振る舞う事はない。 友人として選んでくれた立場のせいで、友人として振る舞うことが出来ない矛盾は、少し寂しい。 頷くと、キラキラした目で二人が笑いあって抱きつく力が増した。
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