星に願いを

16/34
前へ
/184ページ
次へ
「っちょ、ひ、氷呂!?お前なにや………右京左京お前ら氷呂に何飲ませた!?」 予想外の氷呂の行動に数秒間思考が停止していた眞城が、数秒遅れて顔色を変えて三人の元へと駆け寄っていく。 「へっ?た…ただのジュースだよ?」 「そうだよ?そこに置いてあったものだよ?」 「そこに置いてって…氷呂、そのグラスちょっと貸して」 「ん?眞城も飲みたいのですか?」 僅かに間延びした声。右京と左京の肩を両腕で抱きながら、ハーレムモードの氷呂の瞳が、若干いつもよりも潤んでいる。 嫌な予感しかしない。 「う、うんそう。そのグラスちょうだい」 「どうぞー」 素直に差し出されたグラスに、恐る恐る手を伸ばした瞬間。 「っひろ、んんんーっ!?」 そのまま腕を捕まれ、引き寄せられた。と思う間もなく口を塞がれ中にシュワシュワとした炭酸の味が広がった。
/184ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1021人が本棚に入れています
本棚に追加