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「ん、ゃ…ふぁ‥っ」
わざと音を立てるような動きで口内を舌が縦横に這い回り、口の中の甘い味がしなくなった頃に漸く解放された。
「はぁ…っはぁ…っ」
「甘いのは好きじゃないが、これならイケるな」
「伊…っ」
「なんだ、もう一個か?」
「んんんっ!」
抵抗する気力も湧かないほどぐったり力の入らない体を抱き上げられて、移動したベッドの上でまたしても同じように口付けられる。
口の中の味が溶けきる度に追加されるチョコレートが何個目なのか数え切れなくなった頃。
「お前…マジでチョコレートの中の酒で酔ったのか?」
「酔っれ、ないれす…」
ふわふわして火照った頬を撫でる冷たい伊瀬の手に目を細めると、そのまま首筋、鎖骨と指が肌をなぞる。
「じゃあ、これは合意でいいんだな?」
「ごうい…っんぁ、…ひゃっ!」
ちゅっ と軽く唇に触れた後、首筋、胸、腹部とゆっくりと下へと移動していく擽ったい感覚に脚が跳ね、思わず伊瀬の髪を掴むと肌をきつく吸われるピリッとした感触がした。
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