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朝起きたとき、少し体が重いような気がしたが昨夜は遅くまで書類を片付けていたせいで寝不足なのだろうと特に気にはしなかった。
念のため、栄養ドリンクを一本空けてから学校に向かったのははっきり覚えている。
ホールの中で頭がくらりとしたのは、暖房とうるさい歓声のせいだとおもった。
マイクの前に立ち、いつものように原稿を読んでいて違和感を感じた。
舌がもつれ、体がふらふらと揺れているように視界がぶれ、ああ。まずいと思ったときには遅かった。
「…はれ?」
ふわりと体が浮くような浮遊感の後目の前が暗くなり、倒れると思った。
「氷呂!」
璃王の叫び声の後、来る筈の衝撃はなく、なにか温かいものに支えられるまでは覚えているが、その後の記憶は一切無い。
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