五光先輩と氷呂

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「燕夜!貴方ばかり氷呂に近付かないでください!」 「五光先輩は、何がおかしいのかわかりますか?」 こ、こんなの見せちゃらめえええ! よーかちゃん氷呂ちゃんに過剰な夢を見てるからああああ! 可愛らしく小首を傾げながらスケッチブックを覗き込む氷呂ちゃんの肩越しに、同じ様によーかちゃんが覗き込んで… 「…」 固まった。 「五光先輩?」 「…よ…か?」 「よーかちゃーん!」 「ふふ、氷呂」 なに?この総てを受け入れる菩薩のような笑みは。 「耳を描き忘れてますよ」 「成る程」 「そこなの!?」 いや、そこをなんとかしてなんとかなる作品じゃないよ!? 「こーれーでー…………完成です、ね。モデルありがとうございました五光先輩。吉備先生に提出してきます」
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