五光先輩と氷呂

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嬉しそうににっこりと笑った氷呂ちゃんは、スケッチブックを抱えて美術室を出て行った… 「吉野ちゃん、モデル断ったのって、これ?」 「…ん」 …うん。そうだね…ちょっとした愛の試練だよね。 多分他の生徒会の奴らも逃げたんだろうな… そしてその試練を受けたよーかちゃん…は… 「ふふふ、氷呂は絵まで素晴らしいのですね」 うっとりと、氷呂ちゃんの出て行った扉をみつめていたそうな… …もしかして、さ。 よーかちゃんの愛はかなり本物なのかも知れないと思い知った。 【終】 ちなみに、氷呂ちゃんの作品は先生から返却後よーかちゃんの部屋に金の額縁に入れて飾られてるらしいよ。
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