バレンティヌスが死んだ日

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「…なんで、そんな風に言われたのに嬉しそうにしているんですか」 「氷呂がくれた物ならば、例えゴミだろうと石ころ一つだろうと何よりも…」 「…っだから!」 「…氷呂?」 ドンッ!!と、ぶつかるように勢いよく五光の胸に飛び込み、俯いたまま制服の裾を掴む氷呂の耳が桜色に染まるのが見えた。 「ひ…」 「私がわざわざゴミなんかを渡すためにこんな所に来ますか!察しなさい馬鹿者!」 氷呂の震える細い肩を、戸惑いながらそっと抱き寄せると小さく震えるのがわかる。 「自惚れでないのなら、俺がこうする事を許してくれますか?」 「…しりません」 赤い頬に触れ、俯いたままの顔をそっと自分の方へと向けさせると、長い睫が震えゆっくりと瞳を閉じて… ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 「貴方の腕の中、わざとらしく瞳を瞑ってあげちゃうんですねよくわかります!ツンデレ受けうめえ」 「眞城はさっきから何を独り言を言っているんですか?」 「おっとしまった」 【バレンタイン・五光先輩(眞城の妄想)編終了】
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