ちったい氷呂さん

4/29
前へ
/184ページ
次へ
「もぉ~氷呂ちゃんってば早く起きなよぉ~いつもボクが寝坊したら怒るくせに~………」 布団の端を掴みそのまま一気に捲りあげ…数秒の沈黙の後、そっと元通りに布団を戻す。 「……」 「……」 「見た?」 「……」 無言で頷く朱雀から、再びハトリの視線はベッドの上へ。 「『これ』、連れて出てきたらリオちゃん怒るかなあ」 「…多分」 「すーちゃんも一緒に怒られてねぇ~」 へらっと笑うハトリに溜め息で返事をしながら、朱雀はベッドの上の『それ』を抱き上げた。
/184ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1021人が本棚に入れています
本棚に追加