ちったい氷呂さん

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「―――なるほど。番外編のショタ化か」 「書高ぁ~?」 「なんだそれは」 ふむ。と、一人納得した様子の眞城の言葉に不審そうに三人の眉間に同じようなしわが寄る。 「安心しろ。早くて今日中。遅くても1週間もあれば戻る筈だ………お兄ちゃんの名前は眞城だよー。ましろ、言ってみ」 「まちろ」 「かーわいーい!眞城お兄ちゃんって呼んでみてー」 「まちろおにーたん」 「かーわいいなぁー。暫くこのまま飼いたいなあ~クッキー食べるかい?」 「たべゆ」 朱雀の腕に抱えられたままの、きさきひろと名乗る子供を何の疑いもなく受け入れたjoker様は、ふにふにとほっぺたをつつき鞄から取り出した菓子を楽しそうに与えている。 「おい眞城!これ、戻るのか!?」 「そりゃ、縮んだならそのうち成長するでしょ」 「十年待てとでも言う気か」
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