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「だぁーいじょうぶだって。こーゆーのはすぐに戻るのがお約束なんだから
なー氷呂」
「なー?」
「それよりも、もっと大事なことがあるだろ」
高い高いをしながら氷呂をあやし、満足したのか朱雀の腕の中へと返すと、不意に真剣な顔になる。
「このちっこい氷呂を、授業中どうするかだ」
「えー?一人で大人しくしてないかな?」
「小さい子供から目を離していいわけないだろ」
「ちっちゃいって言ってもヒロちゃんだよぉ~?」
ねぇ?と、首をかしげながらくりくりと頭を撫でると、意味もわかっていないだろうに、自信満々な返事が返ってきた。
「ハトリがどんだけ氷呂を信用してるのかはわかったけど、俺が心配だから駄目
氷呂も適当に返事しないの」
「うー」
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