紅の世界(プロローグ)

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午前6時をしらせる鐘が響く。 切り立った崖の上に一人の男が立っている。 その男の目線の先には町があり、大通りの端にはもう市場が出始めている。 「あの町に奴がいる……」 不敵な笑みを浮かべながら、少しドスのきいた声でそう言った赤髪の彼はゆっくりとその場を離れた。 町へ向かう道の途中で、男は小さな教会を見つけた。
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