バラード

朝霧の街晴れ渡る空動き出した真っ白な今日も清々しい筈の目覚めなのに忘れられない昨日が目を閉じれば蘇る無邪気に戯れた記憶より最後の時間ばかり心に残りいつまでも蝕んだ目を覚ませば見慣れた部屋なのにいつもと違う気がして貴方が居ないただそれだけでこんなにも広く寂しい暗い部屋は私の心のようで眠りさえままならないほど戻らない忘れられない温もりよ枕に顔を埋めれば残る匂いが頭を乱す濡れた頬を優しく拭いてくれた温かい手はもう目を閉じれば蘇る無邪気に戯れた記憶より最後の時間ばかり心に残りいつまでも夢に観る

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