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「……あの時、記事のことでお前がそんなに悩むと思ってなかったんだよ…」
『は?』
「ケータイ取り上げられて何もない部屋で……ずっとお前のこと考えてた」
『…アタシのこと?』
「当たり前だろ!お前が誤解し、いつホテルから出れんのかもわかんねぇ状態だったんだぞ!」
そんなキレられても…知らないし。
「早く誤解を解きに行きたくでも行けねぇし………でも櫂やサヤカがきっと上手く言ってくれてんだろうって安心させてたら………このザマ、だ」
『ゔ…』
なにこれ。
結局アタシが責められてるし…
『でもっ、アタシだって何がなんだかわかんない状態で…!何がどうなってるのかわかんなくて………そんなときアタシを一番気遣ってくれて優しくしてくれたのが……櫂さん、だったから…』
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