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「いま水もってきますね。」
「待って。みんなは?」
「あ、発砲スチロールなかったんで買いに行ってます。」
「そう、じゃあ…」
といいながら立ちあがってずんずんと此方へ歩いてきては
ピタリと近距離この上ない場所でとまって見下ろされる。
「な、なんですか。」
「ちょっとお水はいいからお願いがあるんだけど。」
私も子供ではないので少し察してきたぞ。
オイオイ待ってくれ。ここは貴方のアトリエの二階だっt
「添い寝してほしいんだけど。」
「は?」
「いいから。ちょっときて。」
私の左腕をまたしても掴みベッドまで連れて行かれる。
「奥さんに知られたらこんな…」
「添い寝なんだからいいの。」
といってばさっと大きな身体が覆いかぶさりきつく締めつけられる。
警戒したほうがいいの?これどうしたらいいの?
「…あの薬飲んでからの方がいいのでは」
「いいから黙ってろ。」
急に男くさい反応をされてしまうとこちらも変に動揺してしまう。
窓からは夕暮れが夜に変わろうとしている。
そんな時、私は自分のではないベッドで横になり、
背中から伝わる体温のおかげで、だんだんと眠くなってきた…
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