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泣きたいよ。
でもね、私が弱いところを見せたらまた悪循環だと思うの。
…唯と2人で階段を下る。
桜の花びらが1枚、窓のさんに落ちていてなぜか悲しくなった。
唯はまるで気づかずに私の前を歩いていく。
あの桜の花びら、私みたい。
私なんかがいなくても
当然のように時は進み、空気は流れる。
桜の花びら1枚無くても、
木は痛くも痒くもないんだろう。
「どんな先生だろうね?」
『さぁ?』
唯が白い扉に手を掛ける。
カラカラと軽い音がして、開いた先には…
「うっそ、まじで?」
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