プライド。

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『…関係なくない?』 「…えっ?」 今度は先生が固まる番だった。 先生だけじゃない、慎二はもちろんクラスのみんなの視線を感じる。 左隣にいる、クラスのイケメントップ3の男子なんて完璧に“どうしたコイツ”って顔。 それほどまでに私の声は冷たかった。 自覚はある。 と言うより、みんなが驚いている以上に私が驚いている。 今まで… どんなに理不尽に感じても、授業中に教師に刃向かったことなんて無かった。 提出物は期限までに確実に出して、ノートは綺麗に、授業態度だって必死で気を付けてきた。 私の居場所は学校だから。
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