涙のクリスマス

13/19
前へ
/99ページ
次へ
「でも…彼とは一年もしないうちにダメになってしまったわ。そのあたりから…和泉は元気にしているのか…また和泉に会いたい!抱きしめたい!と思い始めたのよ…」 そして…一言、寂しいのよ…と呟いた。 「私は…大きくなってからのイズミ君しか知りません。でも、私のお手伝いもしてくれて…素直で本当にイイ子です…この間は、前歯が一本抜けました…」 「そんなに…成長したのね…」 そして…ひとつ提案をした。 それは…イズミ君と翼さんと3人で会ってみたらどうかと… 翼さんさえよければ… なんだけど… …………………………………… ……………………… ……………… 結局…翼さんがしぶしぶOKしてくれて、会うことになった。 よりによってクリスマスの日だなんて… 「じゃ…早めに帰ってくるから…」 翼さんの顔を見れば不機嫌丸出しだ… イズミ君にはまだ伝えていない… 「千晶ちゃんは行かないの?」 「うん、千晶ちゃんはね、今日のご馳走作らなきゃいけないから、お父さんと行ってきてね?」 「はーい!」 私にバイバイと小さな手を振って、イズミ君はお母さんに会いに行った。 .
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

321人が本棚に入れています
本棚に追加