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「つ…翼さんっ!なんで…ここにっ…!」
「ここは…俺たちの家じゃなかったっけ?」
男2人顔を見合わせて、ニヤニヤしている。
「お母さんは?」
「イズミ!」
翼さんが、イズミ君を肘で小突いて、イズミ君が私の足元に寄った。
「ママ…」
え…今…なんて…?
「ボク…本当は…千晶ちゃんをずっとママってよびたかった。でもね?………」
**************
数時間前。
俺はイズミと一緒に待ち合わせ場所にいた。
アイツは時間にルーズだった。
街はクリスマス一色…
早く千晶の待つ家に帰りたかった。
「お待たせ!」
イズミが振り返ると…笑顔が消えた。
こいつが誰なのか…わかったのだろうか…
俺の手を離して、アイツの前に行くイズミ。
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