疑う心

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楽しかったクリスマスと年越し・お正月も終わって、翼さんの仕事が始まった。 実は私、来月にはお世話になったスーパーを辞めることにしたのだ。 私的にはまだ仕事していたい気もしたけど、翼さんの私に家にいてほしいという気持ちが変わらなく、両親のすすめもあったし、何より代わりの従業員が決まったからだった。 ************** 実家にて… 「ママぁ、今日じぃじと一緒に寝ていい?」 イズミは父にべったりだ。もちろん父もそうなんだけど… 「イズミ~、じぃじと一緒に寝てくれるのかぁ?よしよし、一緒にお風呂入って寝ようなぁ~!」 台所でお母さんと洗い物をしていて、ふと笑い合った。 「お父さんったら、本当にイズミに甘いのね。」 「千晶が小さい頃もあぁだったのよ?」 お母さんはクスクス笑って、食器を戸棚に仕舞った。 「それより、千晶まだ仕事しているの?」 「あ、うん。まだ…」 「そろそろ仕事辞めて、家を守ってみたらどう?イズミ君ももうすぐ小学校でしょう?色んな意味でフォローしてあげなさいな。“ママ”なんでしょ?」 .
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