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「新人?」
「はい。」
「それって…男?」
「…………はい。」
はぁぁぁ…
盛大なため息。
多分翼さん…ヤキモチ妬いてるんだと思う。
そんな姿が好き!
愛されてるって実感できるから…
「翼さん…私が一番好きなのは誰か…忘れたんですか?」
慌てて私に背を向けた翼さんの大きな背中にぴったりくっついた。
ビクッと背中を震わせていたところをみると、私が抱きついたのがかなり意外だったみたいだ。
「…そうだな。でもまだ足りない…」
そう言うと、すぐに唇を奪われて、だんだんと深いものに変わっていく。
「つば……さ…ん…、アッ…」
ワザとチュッ、チュッと音を立てて羞恥心を刺激する。
「そろそろ…俺たちの子ども、ほしくない…?」
「イズミも…あ…私たちの……子…ども……」
「イズミを…お兄ちゃんにしよう?」
「……///// ハイ…」
そして私は翼さんに溺れていった。
それは嵐の前の、
最後の甘い甘い時間だった。
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