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危険信号が点滅する。
必要以上に近づくのは止めよう。
………………………
…………………
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「イズミ?もう歯ブラシして寝ようね?」
「え~?」
「ダメだよ?明日お休みじゃないんだから、ね?」
「はぁ~い…」
チラッと時計を見たら、もう9時を回っていた。
翼さんは、まだ帰らない。
最近、仕事が忙しいみたいで、帰りが11時を越すことも少なくない。
イズミだって、まだまだパパに甘えたい盛り。
寂しい思いをさせてるのもわかる。
でも母親として、
ここは、ちゃんとするべきなんだ。
布団に入って絵本を読み聞かせると、あっという間にイズミは夢の中に吸い込まれた。
そっとドアを閉めてリビングに行くと、外でバタンと車のドアが閉まる音がした。
あ、帰ってきた。
慌てて玄関に小走りで向かった。
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