突然の誘い

2/3
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ
♪♪♪ 賑やかにメールの着信音が鳴り響く。 「やばっ、マナーにしとくの忘れた。」 今は峰岸家の法事中。 いくら手伝いと言えども マナーにしてないのはまずい。 マナーモードに設定しながら 峰岸美丘はメールを開いた。 見てみると親友の愛美からだった。 [美丘ー今日合コン出れない?] 私には当時付き合っていた 彼がいたため断ろうとしたが 今まで合コンというものに 全く縁がなかった私は 気がついたときには [行ってもいいよ] と返信していた。 愛美からすぐに返信があり [よかったあ!急に相手側来る人増えちゃったんだよねー] (ちっ、人数合わせかよ) 正直いい気はしなかったが 行くことに決めた。 その時、再び携帯が震え メールを受信した。 開くと亜由美からだった。 [美丘ちゃん、今日の合コン聞いた?] すぐに亜由美も行くのだと わかった。 [今聞いた(笑)どうかした?] 返事はすぐに返ってくる。 [あたし美丘ちゃん行かないなら行きたくないんだけど] [ごめん、もう行くって言っちゃった(笑)] [えー!美丘ちゃんなら絶対断ると思ったのにぃ!絶対来る?] [行く行く(笑)] [絶対だよ!約束だからね!] [うん、約束。] 亜由美は前々から 愛美の主催する合コンを 嫌っており、今回も 乗り気ではなかったらしいが 私が行くということで なんとかなだめることができた。 (亜由美行かなかったら、華がねーだろーな(笑)) そんなことを思いながら 法事の手伝いをした。
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!