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♪♪♪
賑やかにメールの着信音が鳴り響く。
「やばっ、マナーにしとくの忘れた。」
今は峰岸家の法事中。
いくら手伝いと言えども
マナーにしてないのはまずい。
マナーモードに設定しながら
峰岸美丘はメールを開いた。
見てみると親友の愛美からだった。
[美丘ー今日合コン出れない?]
私には当時付き合っていた
彼がいたため断ろうとしたが
今まで合コンというものに
全く縁がなかった私は
気がついたときには
[行ってもいいよ]
と返信していた。
愛美からすぐに返信があり
[よかったあ!急に相手側来る人増えちゃったんだよねー]
(ちっ、人数合わせかよ)
正直いい気はしなかったが
行くことに決めた。
その時、再び携帯が震え
メールを受信した。
開くと亜由美からだった。
[美丘ちゃん、今日の合コン聞いた?]
すぐに亜由美も行くのだと
わかった。
[今聞いた(笑)どうかした?]
返事はすぐに返ってくる。
[あたし美丘ちゃん行かないなら行きたくないんだけど]
[ごめん、もう行くって言っちゃった(笑)]
[えー!美丘ちゃんなら絶対断ると思ったのにぃ!絶対来る?]
[行く行く(笑)]
[絶対だよ!約束だからね!]
[うん、約束。]
亜由美は前々から
愛美の主催する合コンを
嫌っており、今回も
乗り気ではなかったらしいが
私が行くということで
なんとかなだめることができた。
(亜由美行かなかったら、華がねーだろーな(笑))
そんなことを思いながら
法事の手伝いをした。
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