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中学に上がって、人見知りになった。
まぁ誰でもよくある話だと思う。
僕は最後まで他人に慣れることはなかったけれど。
凄く仲のいい友達はいたよ。
一人。
小学生からの付き合いだから。
高校生になって会ってないけれど。
中学生の僕は、今よりも大人だったのかも知れない。
ものは知らなかった子供だけど、今より子供ではなかったかも。
あの頃は大人になりたくて仕方なかった。
大人は完璧の象徴だと勘違いしていたから。
どうやら大抵の大人は、大したことないようだ。
知ってはいたけれど、その人達が大人になれていないのだとばかり思っていた。
でも違う、それが大人で、あれが大人。
勿論凄い人も沢山いる。
大人の中の、極一部。
少数派。
何故完璧を目指そうとしない?何故満足しない現状のまま平気な顔をする?
そんなことを思った。
完璧を目指し過ぎて、頭も躯もついていかないギャップに、心が壊れた。
捻くれた。
中学では運動部だった。
先生がいないと後輩はよくサボった。
それが邪魔で、僕はよく怒った。
それが真面目ぶってるように見えたのだろう、後輩は当然聞く耳を持たず、部活が嫌いになった。
その話をどこかから顧問の先生が知り、先生は僕にこう言った。
「君は正しい事をしているんだよ」と
正しいから何だよ、真面目って何だよ。
正さが通じなけりゃ、何の意味もないだろ。
大人に近づいて分かった、どうしようもないんだって。
今は、調子に乗っているつもりはないけれど、学校をサボれる程のくだらない度胸を持ってしまって、それに任せてサボったりした。
それではただの子供だよなぁ。
もうやめたけど。
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