ｻｸﾘﾌｧｽ ｱﾗｰの予言書 有斗編

第二章 ｳｫｰｽﾞ

白井『予定通り来れるのかしら…』
山『祈るしかないですよ』

赤木『おーい山』
山『どうした?』
赤木『こんだけ広い場所なら、思う存分暴れれるな!』
山『ったくこんな時に何考えてるんだか』
赤木『なんだ?わかるのか?』
山『前にも言っただろ…心が読めるんだ』
赤木『何!そうなのか!?』
山『絶対わざと言ってるだろ?…って本気で忘れてる…』
心を読んだ山が驚く

赤木『いっちょ肩慣らし…能力慣らしでもすっか!』
山『いつでも来い』
赤木『うぉぉ!豪腕正拳突き!』
山は軽々赤木の突きをかわす
赤木『何!!』

山『こっちだこっち!』
赤木『絶対的脚力!』
回し蹴りを繰り出すも、それも難なくかわす
山『へへ(いくら筋肉で素早く動けても、先読みできるからな)』
赤木『ちょこまかとー!』

山『ほっよっほっ』
赤木が次々に攻撃するが、流すように避ける山
赤木『っだぁぁぁ当たらん!』
山『心読んでるからな』
赤木『卑怯だぞ!』
山『卑怯も何も、これが俺のPSIなんだからしょうがないだろ?』
得意気な顔で赤木を見る

赤木『(白井先生に良いとこ見せたいのに!)』
山『…そういう事か』
赤木『(何か方法は…んー)』
山『いくら筋力が強くとも、当たらなければ問題ない』
赤木『(心さえ読まれなきゃなー)』
山『だいぶPSIにも慣れてきて、体もついてきたところだし』
赤木『体もついてきた…(そうか!それなら)』
山『何か思い…しまっ!ぐっ!』
山の腹部にﾊﾟﾝﾁが決まる

赤木『ふふん!』
山『まじにやるわ…今のは効いた…』
赤木『反応できない速度で懐にもぐっ!ぶっ!』
山『全く反応できなかった訳じゃ…ないんだぜ?』
どや顔する赤木にﾊｲｷｯｸする山

赤木『やるな…』
倒れてる赤木に山が手をさしのべる
山『ほらっ大丈夫か?』
赤木『おうｽﾏﾝな…しかし使いこなすのが難しいのう』
山『脚力に集中させすぎて、腕力にまで力が行き届いてなかったってやつだ…首元もね』
赤木『私の頭の中を覗くでないぞ青年!』
山『いやっ!しょうがねぇだろ!勝手に聞こ…誰か来る』

白井『大丈夫二人とも?』
赤木『白井先生隠れて下さい!』
白井『えっ?何?人!?』
山『男二人と女一人の声が聞こえる』
白井『もしかして三谷君達じゃ…』
赤木『無事これたのか!』