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……暫く……
病室で和やかな時間を、
過ごしていた。
そのうち仁が、
『……じゃあ……
明日仕事だから、
そろそろ帰るな…?』
…と、彼女に言った。
そして彼女の髪に、
優しく触れ……
……また俺の胸が……
ズキンと音を経てた……
……俺は……
1分1秒でも早く、
この場所から、
立ち去りたかった……
……大好きな仁と……
彼女の幸せそうな顔を、
見てる事が、
こんなにも俺にとって、
辛い事だなんて……
それと同時に……
……仁への気持ちを……
再確認した……
……ああ、俺は……
こんなにも……
……仁の事を……
好きになっていたのか……
『……オーイ😅……
カズどーした…?
ボーッとして……
帰るぞ…?』
『……あ、ごめ……』
『……和也さん……
今日は来てくれて、
どうも有難う……』
『……いいえ……
また来るよ!』
『……優衣……
じゃあまた明日な!』
『……ええ、仁……
有難う……
気をつけて帰ってね…?』
『……ああ……
優衣も、ゆっくり
休めよ…?』
『……はあい……』
……こうして俺達は……
病室を後にした。
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