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……だけど俺は……
仁の恋人の存在を、
知った所で、
仁を諦める気持ちは、
さらさらなかった……
……だってもう……
俺の気持ちが、
そこまで達して、
しまっていたから……
『……和也……
そろそろ寝ようか…?』
『……あ、うん……』
『……和也も明日……
日曜日だから、
休みだろ…?よかったら
昼間ゆっくりしてけよ?』
『……え?……
いいの…?』
『……ああ……
俺も休みだし。
あ、でも病院に少し
行くけど、
後は予定ないからさ。』
『……うん……
有難う♪仁……』
『……俺が……
病院行ってる間、
ここに居てくれて
いいから。』
『……うん……
でもなんで、そんなに
良くしてくれるの…?』
『……なんか和也とは……もう少し一緒に居たい、
って言うか……
せっかく知り合ったし♪
和也とは、仲良く
慣れそうな気がする……』
『……仁……
嬉しいよ……じゃあ、
これからも仁に、
逢えるの…?
俺も仁とは波長が、
合いそうって思ってた♪』
『……マジ?……
和也がいいなら、
俺は喜んで♪』
『……ヤッタ♪……
俺スゲー嬉しい♪
じゃあ、これからも
よろしくね…?
仁♪』
…と言って、
俺は右手を差し出した。
そして仁がそっと、
握り返してくれた……
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