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「うるっせー・・・」
午後10時20分。
和弥は外から聞こえる太鼓や笛の音で目を覚ました。
彼、一条 和弥<イチジョウ カズヤ>は大学3年生。
一人暮らしのアルバイト生活中。
人と関わるのが嫌いで、大学でも、アルバイト先でも、いつも一人。
必要なこと以外では、絶対に家から出ない。
そんな暗い奴だった。
「そういえば祭だったな。」
独り言をつぶやきながら、冷蔵庫を開ける。
しかし、そこに入っていたのは、カビの繁殖地になっているサラダだけ。
「・・・しょうがない。
買いに行くか。」
和弥はサイフを持って家を出た。
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