わがまま

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「できます!俺が作りますんで娘に妖精の役をやらせてあげてください!」 堪らなかった。 こんなところで娘に我慢させないといけないということが。 やさしさのつもりでいったのかもしれない。 だがその優しさが、いまは辛い。 期限は一週間。 それまでになんとしてでも完成させる。 職場の女性に聞いて作り方を学び、不器用ながらもちょっとずつ形にしていった。 はじめは作ってあげようか?ともいわれたが断った。 これは俺が作らないと意味がない。
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