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夕暮れに染まっていく空を眺める。
普段忙しいパパとこうしている時間が好き。
みぃよりもはるかに高いから見上げないと顔が見えない。
繋いでいる手は大きくて、あったかくて。
伸びる二つの影。
パパはすごく大きい。
「パパ。」
見上げながら呼ぶと、優しい声でなに?といってみぃをみる。
「パパ、大好きだよ。」
「どうしたんだ?いきなり。」
ははっと笑うパパ。
うん、パパのことは好き。大好き。
でも……。
「ねぇ、パパ…。」
「どうしたんだ?一体。」
パパが立ち止まってみぃを見る。
「みぃね……」
目の奥が熱くなってくる。
「ママに会いたい……。」
涙が、一筋流れた。
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