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やっぱり…言わないほうがよかったかな?
幼いながら、家に流れる微妙な空気を読んで心中で後悔した。
今日一日、パパがおかしかった。
やけに優しくしてくれて、ご飯もみぃが好きなハンバーグにしてくれた。
ずっと一緒に遊んでくれた。
でもときおり見せる表情が少しだけ寂しそうだった。
パパが明日のお仕事の用意をしている間に布団に潜り込む。
少し後にパパが入ってくる。
「寝たか?みぃ?」
なんとなく、寝たふりをしてしまった。
「
そっ…と、大きくてあったかい手が頭に置かれる。
撫でるように髪を触り、
「ごめんな…。」
優しい声が、悲しそうに呟く。
パパにそんな思いをさせてしまった自分が嫌だった。
でも会いたい。
色々な思いが混ざって、ごちゃごちゃで、涙がでてきた。
なんで涙がでるのかよくわからない。
でも溢れる涙を堪えられなくて、少しでも嗚咽を抑えて泣いた。
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