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「みぃ?泣いてるのか?」
あっさり気づかれてしまった。それはそうだろう。
だって、パパだから。
「パパ…ごめんね……。」
ころっと回転してパパに引っ付く。
「パパが悲しいっていうのはわかってるけど……でも……」
涙で、抑えられない嗚咽で、ほとんど話せなかった。
「みぃ。」
そんなあたしを、パパがぎゅっと抱きしめてくれた。
「寂しいときは言ったらいい。悲しいときは泣いたらいい。みぃはまだまだ子供なんだ。寂しくて、悲しくて、ママに会いたいって思って当然なんだ。
俺もママに会いたくて、会いたくて堪らなく寂しくなるときがある。
俺でもそうなんだ。みぃがそう思うのも当然だ。
その時は、みぃの寂しさや悲しさが半分になるようにパパが一緒にいるから。
二人で分け合おう?」
やっぱりパパも寂しいと思うんだ。
会いたいって願うんだ…。
「うん…!じゃーあ!今度パパがまた寂しいって思ったらみぃが抱きしめてあげる!」
そう、パパがいまこうしてくれているように。
今度はみぃがやってあげるから!
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