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「ただいま~」 「あれ、おかえり。早かったね」 「これでも遅かった方だよ」 「は?」 花ちゃんに事のいきさつを話す。 花ちゃんはそうか、そうかと聞いてくれるけど私の味方にも真田さんの味方にもならない。 「……もっと一緒にいたいのに」 「じゃあ、向こうが帰って来るまでいれば良かったじゃん」 「朝も早いの知ってるのに変に待てないよ。迷惑かけちゃう」 「月に1回しか会えないのに良くそんな遠慮できるな。もうちょっと困らせてやれば良いだろ?」 「そんな、性格悪い子みたいなことできないよ」 花ちゃんはその言葉を聞いてハハッと笑う。 それから私の手を引いてリビングまで行くと、私をソファーに座らせた。 「美波が何も言わないから真田さんも大丈夫だって思ってる所もあると思う。それを言ったら性格悪い子なのか?」 「それは……」 真田さんはいつも私より仕事を選ぶ。 仕方ないと理解をしているのに、その上でわがままは言いづらい。
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