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「ああ~、もう大好き」
「言わなくても分かってるから。まぁ、来月までまた我慢の日々だね」
「うん。今日は電話来るかな?」
「さぁね」
その日は深夜2時前に今帰ったことと今日のことを謝る内容のメールが届いた。
起きていたけれど、やっぱり素直になれなくてそれに返信をせずに私は眠りについた。
その日、私は夢を見た。
真田さんが日頃会えないお詫びにいきなり私に会いに来てくれる夢。
幸せで、幸せで、幸せで。
ただ“会う”ということが私の1番の幸せ。
それなのに、1番叶わない夢。
いきなり会いに来てくれるなんて、絶対に無理。
それなのにそれを夢で見てしまって、目が覚めたとき少し落ち込んでしまった。
「……真田さんの馬鹿」
悪態をつけるのも、目の前に真田さんがいないから。
完璧にヘタレな私。
「はぁ……」
今日は仕事が忙しい日なのにこの気分のままで大丈夫だろうか?
そんな事を思いながら、私は自分の部屋を出た。
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