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……美波はどっちに似たんだろうか?
いつか美波の両親に会うことになるのか。
きっと自分だけじゃなく、美波も緊張するんだろうなと考えていると無意識に頬が緩む。
最近、何かにつけて美波のことを考えている自分がいる。
しっかりしなければと集中し直し、屋敷内の仕事へと戻った。
簡単な雑務をこなし、書類整理をしていると奥様が甘いモノが食べたいというのでケーキを用意した。
「以前、旦那様もおいしいとおっしゃられていましたので奥様もお気に召すかと」
「そう。ありがとう」
「ショートケーキを旦那様が欲しがられた事にはビックリしたんですが」
「何年かに一度くらい欲しがるのよ」
「そうなんですか」
紅茶を注ぎ、一歩下がる。
奥様が食べるショートケーキを見ながら、うちの冷蔵庫に入っている2口ほど食べた痕跡のあるショートケーキを思い出す。
美波と食べようと思ったのに食べられず、美波も何が気に入らなかったのか2口しか食べていなかった。
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