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私は花ちゃんが大好きだ。
私のことを何でも分かってくれている。
だから、一緒に住めているんだけど。
「じゃあ、早く寝なよ。一ヶ月ぶりでしょ」
「うん。でも今日の電話がまだだから」
「はいはい。そうだね。じゃ、もう寝るから。おやすみ」
「おやすみ~」
リビングで私は彼からの連絡を待つ。
深夜1時を回った頃、いつもの時間に電話はかかって来た。
「はいっ」
「あ、美波?今日も早いな」
「だって携帯持ってたし」
「ははっ、そっか」
「……真田さん?」
私の彼氏、真田然(さなだぜん)さん。
なんか元気ない?
「何?」
「……ちょっとお疲れモード?」
「あぁ、ちょっとだけね」
「明日、無理そう?」
真田さんの体調が1番大事。
なのに会えないかもしれないと、声が震える。
会えなかったら、また来月の真田さんの休みまで真田さんに会うのを我慢しなければならない。
「いや、ちょっと提案なんだけど」
「え、何?」
「……うち、来る?」
信じられない。
とっても嬉しい誘い。
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