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「良いの?」
「美波が嫌じゃなければ」
「行きたい!!あ、朝から行っても良い?」
「もちろん」
真田さんはご主人のお屋敷の目の前にあるアパートに一人暮らししている。
そのアパートはお屋敷の使用人ようらしく、住んでいるのはメイドやシェフなど。
「ふふっ、楽しみ」
「美波は今日も休みだったんだよな?何してたの?」
「何も。花ちゃんとずっとDVD見てたよ」
「花ちゃんとねぇ……」
真田さんは花ちゃんがちょっと嫌いらしい。
何故なのか良く分からないけれど。
「花ちゃんが選んでくれたDVD見たんだよ」
「美波、花沢くんによろしくな」
「うん」
花沢亜生(はなざわあお)。
性別は男だ。
けれど、小学生からずっと親友で今は一緒に住んでいるくらい信頼もしている。
うちの親も亜生くんとならって、実家を離れるのも許してくれたくらいだ。
「じゃ、明日10時に駅まで迎えに行くから」
「分かった」
約10分の電話。
私はルンルン気分で眠りについた。
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