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「「みなさま! 本日は王子の
16歳の誕生日パーティーに
おこしくださりありがとう
ございます。それでは、
みなさまお待ちかね。
王子の登場でございまーす!」」
ザワザワザワ..
..ガチャ コンコンコン。
『みなさま。本日は私のために
来てくださって、ありがとうございます。今日は楽しい夜にしましょう。』
俺の名前は東大 愁。
この国を治めている王子だ。
今日は俺の16歳の誕生日であり、婚約者を決める日でもある。
だから、このパーティーに来ている客の大半はここぞとばかりに派手に着飾った姫たちだった。
「愁様ー! お誕生日おめでとうございます。」
「もう、16ですのね? いつも愁様を見ていましたわ。」
..見ているのは俺じゃなくて
上がっていく力と財産だろ?
『ありがとうございます。
ステキなドレスですね。
今夜は楽しい夜にしましょう』
にこっ
「///もっ、もちろんですわ!!」
『はは、では。』
誰も真っすぐに俺自身を
みてくれない。
『これじゃあ婚約者決めるのは
無理っぽいな…。』 ん?
気を落として歩いていると
目にはいったのは顔の知らない、黄色く光るドレスがよく似合う
一人の姫だった。
彼女はキョロキョロして誰かを
探しているようだった。
いや、動けずにいる?
パーティーは初めてなのか??
『姫?どなたかお探しで…』
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