夏の日思い出

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どちらが負けようが、勝とうが何回でも、ゲームを延々としていた。 「また、俺の勝ち。」 「ちょっとは、手加減してよ。(泣)」 「わかった、わかった。」 そう言ってまたゲームを始めるけど。 全体に手加減は、してくれない。 ほとんどあたしが負けて…。 「また、俺の勝ち…。」 「う"~っ。」 「夢真、ごめんって。」 「もぉ、いい。(怒)」 ゲームをして負けてすねるのは、いつもの事だった。 その度に、雪斗おにいちゃんは、あたしに謝ってた。 しばらくして、玄関の方で、ドアの開く音がする。 (ガチャン) 「夢真、ごめんって。」 「う"~っ。」 「あ、流星。」 「あっ…。」 「…。」 部屋の入り口に仁王立ちしている流星が立っていた。 「流星、今ごろ来たのか?」 「あ"んっ?るっせえよ。(笑)」 「流星も、ゲームするか?」 「おぅ。」 「夢真、負けたからジュース一本な。」 「いつも、手加減なしでズルいよぉ(泣)」 「わかった。次は、手加減するから。」 「うん…わかった。ジュース買いに行って来るね。」 「あ、流星の分も、お願い。」 「はーい。」 そう言うとテクテク歩いて近くの自販機まで歩いて行った。 ゲームの勝負で、負けて。 自販機まで歩いて行くのは、いつもの事だった。 「うーんと、おにいちゃんは、これかな?えっと、流星は、これでいいっか。」 (ガシャン) 「よいしょっと…。」 ジュースを買ってまた、雪斗おにいちゃんの家に帰った。 「ただいま。」 雪斗おにいちゃんの家に帰ると雪斗おにいちゃんと流星がいつものように真剣な目をしてゲームをしていた。 「はい、ジュース買ってきたよ」 「そこに置いといて」 「はい。流星の分もあるよ。」 「おぅ。」 流星は、あたしとは、小学生の時にあんまり話をしなかったのだけは、覚えている。
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