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時間は少したって、今は生徒達が前半の勉強を終えてつかの間の休憩やお昼ご飯を楽しむ昼休み。
しかし僕は廊下を一人、何故か全力で走っている。
理由は単純明快!浜の出どころ不明の有力情報によると、たった今この中途半端な時期にもかかわらず転校をしてきた生徒が湯ノ沢学園の正門についたらしい。
しかも、その生徒はただ者ではない!
なんとあの、成績優秀・容姿端麗の二拍子を兼ね備えたお嬢様しか入学を許されない…とまで言われている大和女子高等学校からの転校生だ。
浜はその情報を手に入れた瞬間、僕に『早急に来られたし』と言う、伝言を残し昼ご飯も食わずダッシュで正門に向かったらしい。
そしてその伝言を長戸さんから聞いた僕は、昼ご飯を綺麗に間食してから一人寂しく正門に向かってるって訳だ。
もしかしたら、もう正門にはとっくにいないかもしれない!
「くっそ、出遅れたーー!!」
僕がそう叫びながら無我夢中で走って一階の廊下の曲がり角に差し掛かった時だった。
「きャっ!!」
「うぉ!」
『ドン!!』
「う~、痛ー!!」
僕は曲がり角に逆から曲がって来た女の子と正面衝突をした。
「だ、大丈夫?…ごめんね、いきなり飛び出して。」
僕はしりもちをついたときに強打したお尻の痛みを我慢しながら、スカートをはだけながらちょうどMの形で足を開いてしりもちをついて痛がっている女の子に謝罪を込めて声をかけた。
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