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僕はさっきの太陽のような嵐さんのおかげで転校生の事をわすれていた。
しまった!僕は急いで一階の個人ロッカー場に行き、歩きにくいかつ走りにくいこの学園指定のスリッパを脱いでロッカーに入れて、愛用のミズヌのランニングシューズに履き替えた。
この足にフィットする感覚、そして今にも走りだしたくなるかかと部分のクッション!さすがは大手スポーツメーカーだな。
僕はそんな事を考えながらランニングシューズの潜在能力を最大限まで活用させた走りで正門に向かった。
「間に合えー!」
普通なら中央棟を出て正門に向かう場合は、かなりの校内の敷地に敷かれたコンクリートロードを通らなくてはならない!しかし、この遠回りの道では確実に時間ロスだ。
だが、僕には秘策があった。それは…
西棟の裏にある破れたフェンスをくぐれば一気に正門にでれる、もはや僕に残された道はここしかない!!
そう判断した僕は西棟の裏のフェンスに息をハァハァきらせながら向かった。
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