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「おいおい、それはとんだ誤解だぜ!あと、誰がロリコンじゃ!俺が狙ってんのは、そうだなー…あの娘とか…いいなぁ~」
そう言って浜は僕達の少し前を歩く女の子を指差した。
そこには髪の長い女の子が歩いていた、僕がその人を見た瞬間脳裏に浮かんだ文字は『綺麗』と言う漢字そのものだった。
「お前、あの人がタイプなのか?それともあの人知ってるのか?」
「はぁ?お前、知らねーのかよ!彼女は歌唱部のアイドル兼学園のマドンナ的存在の雪波 奏先輩だよ!!」
「いや、知らんな…それより、お前そんな情報どっから仕入れてんだよ!!」
コイツは頭は悪いのにそう言う情報だけは豊富にある、中学の時には歩くエロ本と言われてたからな…まぁ、僕もいろいろお世話になったが…。
「奏先輩の歌声を聴いた人間は男、女。性別関係なく先輩に一目惚れする…とかしないとか…しろとかするなとか。」
「本当に!その曖昧でどうでもいい情報どっから仕入れてくんだよ!毎度毎度。」
「夢の国さ!」
そう言いながら親指を立ててグッドサインを出して僕にその手を向ける浜に僕はイラッときたので。
僕はさっき妹から伝授された秘技を早速、冷えきった浜の尻で試してみた。
「そいや!!!」
『ピシッ!』
その、僕のカバンからインパクト時にでた鋭い音と共に、浜は「ひぎゅぃーー!!」…と言う奇声を放って昇天した。
効果絶大だな…僕はゴクリと唾を飲んで、昇天した友人を放置して学校に向かった。
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