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「おっ!おはようさんだねぇー、ゆうきぃ~。」
この、女の子のくせに男の僕になれなれしく抱きついてくる茶髪のショートカットで横に髪を結っている、いやゆるサイドテール!?…の小学生からの悪友の名前は。
筆賀野 裕美-ヒツガヤ ユミ-。
「なんだよ、裕美か!」
「なになにー私じゃ嫌なの~?」
裕美はおそらく彼女が出来る精一杯の色気をふりまきながら、そう言ってきた。
「あー。うん、嫌だな!!」
僕は一応、女の子の彼女に失礼のないように。かつ、彼女のプライドを壊さないように僕はキッパリ彼女にそう言ってあげた。
「ひ、ひどい。あたしも…あたしも一応女の子なのに…遊びだったのね!!」
裕美は、ポケットから出した木綿の白いハンカチをどこかの悲劇のヒロインの代名詞のように噛み締めながらそう言った。
ほらね、彼女のプライドを一切傷つけてないだろ。
因みに、裕美とは良く小学校から遊んでいるが。そんなふしだらな遊びをした覚えはない!!
「おっ!また朝からおアツいなー。おかげで冷えきった俺の身体も暖まったぜ!」
少し遅れて、さっきまで昇天していた浜がそう言いいながら僕と裕美の話に入ってきた。
やっとそろったな、この3人がいつも僕が学校で仲良くバカやってるおきまりのグループだ。
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