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「偽りの追憶へ」
悠久の時を歩んで来た。
そう、彼女にとって、
時、ただ流れゆくもの。
記憶、意味もなく重なる。
訳のわからない記述のよう。
それを振り返ること、
それは、それは、
追想のようで、
追憶のようで、
実際は、その何ものでもない。
そう、彼女にとって、
時の前後すら、
意味がなく、
区別がなく、
それを敢えて追憶と呼ぼうものなら、
ますます、欺瞞に満ちて。
「ただ、だから、
これは、ただの、
偽りの追憶」
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