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サマナー生活、一日目。
テレビが騒がしかった。全てがニュースで、取り上げられた話題も全て同じだった。
…『サブウェイ事件』…。昨日の出来事だ。
「ノボリ兄さん……僕達…どうなるのかな…。」
「どうなるか…ですか。わかりませんよ。」
刀に写る自分を見つめ、鞘に収める。
「化け物を、この刀で切り続けるかもしれませんし、私らで解決するかもしれませんし……。」
「……前向きだね…。」
その言葉が妙に悲しく聞こえた。クダリなりに考えがあるのだろうが、悪い方向にしか進まないのだろう。
「ノボリさん、トレーナーが来ます。準備を。」
車掌に声をかけられ、元の姿であるポケモントレーナーへと戻った。
刀等は、クダリに托し、地下鉄に乗った。
…………。
待ちぼうけていると、ようやく来た。
「やっほー。待たせたね。」
「トウコ様!!」
トウコ様は、バトルサブウェイの常連で、暇があったらいつもここに足を運ぶそうだ。
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