18人が本棚に入れています
本棚に追加
「ここまで来るのも慣れちゃった。」
「それはそれは…。」
おてんばな彼女は、上達も早い。本気の私すら倒す事もしばしば。
「あ、ノボリさん。聞いたよ?『悪魔召喚師』になったって。」
「…は…誰から?」
「シングルトレインの車掌さんから。」
―意外なところから情報収集するものですね…。
「そろそろ始めましょうか。トウコ様。」
声をかけ、モンスターボールを手にした瞬間、地下鉄のガラスが飛び散った。
「トウコ様!伏せて下さいまし!」
続け様に、ガラスに紛れて黒ずくめの仮面を被った何者かが乱入してきた。
「……何者ですか?」
怪しい誰かを睨む。と、刀を取り出し、突き付ける。
「私にそんな脅しは効きませんよ?」
すると、左の長椅子から音がした。
「クダリ、いるなら出てきなさい。」
最初のコメントを投稿しよう!