一日目

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「ここまで来るのも慣れちゃった。」 「それはそれは…。」 おてんばな彼女は、上達も早い。本気の私すら倒す事もしばしば。 「あ、ノボリさん。聞いたよ?『悪魔召喚師』になったって。」 「…は…誰から?」 「シングルトレインの車掌さんから。」 ―意外なところから情報収集するものですね…。 「そろそろ始めましょうか。トウコ様。」 声をかけ、モンスターボールを手にした瞬間、地下鉄のガラスが飛び散った。 「トウコ様!伏せて下さいまし!」 続け様に、ガラスに紛れて黒ずくめの仮面を被った何者かが乱入してきた。 「……何者ですか?」 怪しい誰かを睨む。と、刀を取り出し、突き付ける。 「私にそんな脅しは効きませんよ?」 すると、左の長椅子から音がした。 「クダリ、いるなら出てきなさい。」
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